拝啓
余寒なお厳しき折ではございますが、暦の上では立春を迎え、少しずつ春の気配が感じられる頃となりました。
皆様におかれましては、変わらずご健勝のこととお慶び申し上げます。
平素より格別のご愛顧を賜り、心より御礼申し上げます。
さて、冬の名残と春の兆しが交差するこの季節。
当店では、寒の旨味と早春の香りを織り交ぜた【2月のおしながき】をご用意いたしました。
季節の移ろいを映す、二月の味わい
今月は、滋味深い冬の食材と、ほのかに春を感じさせる品々を取り入れ、一品一品丁寧に仕立てております。
小鉢:
磯の旨味を含ませた白バイ貝の旨煮、とろりとした口当たりが上品な湯葉のお刺身、香ばしさと酸味が心地よい真魚鰹の南蛮漬け、春の訪れを告げるのれそれ、そして季節の風物詩・蛍烏賊の酢味噌がけ。
この中から三種を厳選し、味わいの変化をお楽しみいただきます。
季節のお野菜:
やわらかな苦味が春を感じさせる芯取菜のおひたしと、ふきの香りを活かした炊き物。寒さの中に芽吹く季節の恵みを、やさしい味わいでご用意いたしました。
煮物:
旨味の詰まった子持ち槍烏賊を、出汁を含ませふっくらと炊き上げました。烏賊の甘みと卵のコクが調和した、季節感あふれる一品です。
焼き物:
真魚鰹を柚庵に漬け込み、ふっくらと香ばしく焼き上げました。柚子の爽やかな香りが、脂の旨味を引き立てます。
椀物:
梅麩の彩りと、濃厚な雲子を合わせた薄氷椀。澄んだ出汁に包まれた繊細な味わいが、冬から春への移ろいを感じさせる一椀です。
季節の節目となる二月。
寒さの中に芽生える春の気配を、ぜひお料理とともにお楽しみください。
皆様のご来店を、心よりお待ち申し上げております。
※仕入れの状況により、内容が一部変更となる場合がございます。